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漁業
八郎潟における総漁獲量は、1957(昭和32)年の干拓事業着工後、1989(平成元)年まで減少した(第2図)。その後、5年間は総漁獲量が急増したが、これはシジミの漁獲量が増加したためである。八郎潟において漁獲される主な魚種は、シジミのほかワカサギ・フナ・シラウオ・ハゼ・ボラなどである。近年では、総漁獲量の大部分をワカサギとシジミが占めるようになってきている。
干拓以前の八郎潟における漁業は、漁業権漁業として営まれ、沿岸の漁師はある程度排他的に漁業を自営することが出来た。
しかし干拓後、八郎潟の漁業は知事許可漁業となり、漁師には細かい規制の遵守が求められるようになった。1965(昭和40)年に定められた秋田県八郎湖漁業調整規則のほか、八郎湖漁業許可方針・シラウオ機船船曳網漁業許可方針が定められ、漁具・漁法や漁期などが規制され水産資源の保護が図られている(第3図)。 |
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