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大足(おおあし)

 苗代や田植え前の本田の代踏みに使われる。重くて大きいために前側または四隅に取り縄をつけ、一歩一歩持つあげながら田の中を踏み歩き、青草や追肥などを埋め込み、あわせて苗代の泥を細かく練る。 登呂遺跡をはじめ弥生時代の遺跡から数多く発見されている歴史ある民具である。

唐箕(とうみ)

 風力を利用して、穀物とワラくず、塵などを選び分ける農具。箕と同じ方法であるが、能率がよく機械化されているので唐箕という。元禄時代に中国より伝わった。機構は単純だが巧妙にできている。選別の口は3つあり、重い粒は第1から、やや軽い粒は第2から落ちて、ワラくずなどの塵は第3の口から外へ吹き飛ばされる。 作業は1人は送風機を回し、1人は穀物を流し込む。一般農家に普及したのは大正期に入ってからである。

犁(すき)

 牛馬に曳かせて田畑を耕す農具。日本には5世紀頃に中国犁が朝鮮から伝えられた。刃がはめてある台木(犁床)の中程から牛馬につながれてる長柄つき、形式には様々あるが、刃のところで土塊が回転するようになっている。畜力を以前は「テスキ」で行っていた。

モミトォシ

 センコキ、足踏み脱穀機で稲こきした時にカタマリ(穂についたモミ)がよくでる。これをネボでたたいてモミを落とし、屑とモミを選別する農具。

スイコ

 用水堰から水の懸かりの悪い田に水を引き上げるための道具。木製であり、作業は長時間係るが汲み上げるよりは楽であった。柄を引けば箱の先端のトビラが開いて水が入り込み、押せば先端のトビラが閉じて水が戻らない。さらに引けば水の中は手元に引き寄せられて田に流れ込む。

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このページは、昭和町公民館が作成した資料を、千田佐市商店がhtml形式にして掲載したものです。
実際の資料とは少し構成が違っていますことを、ご了承ください。
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