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土間(にわ)

 一般に「にわ」と称して、屋内の作業場として使用されているのが、物置、炊事場等も兼ねている。名称も「ウスニワ」と呼ぶところもあり、作業場であったことを示している。

神棚(かみだな)

各家庭の屋内にもうけられた常設の祭場。日本の信仰では、神は常在のものではなく、人が祀るときにはじめて現れるものとされていたから、神の常在を前提とした神棚の成立は古いものではない。神棚の成立の契機として考えられるのは、中世以降に仏教が民衆への浸透によるものとされている。位牌を安置する仏壇の存在から、中性の御師によって配られたお札の保管などから成立したと思われる。

マヤ

 たいていの農家で入り口を入ると「マヤ」があり、人の足音を聞くと馬が長い顔を出して飼料をせびる。梁には飼馬の安全を祈る護符などを貼っておく、農家では馬を家族の一員をして扱うため、中門造や南部の「曲屋」が有名である。

ツルゲ

 牛、馬の資料用の吊桶である。マヤの前に太縄でつり下げておく。草を主体に米糠、大豆カス、をまぜて与える。また、草でもドクダミ、キンポウゲは食べない。空腹になると、ツルゲを鳴らしたり、側板を踏んで催促する馬もいるという。

銭箱(ぜにばこ)

 銭を入れるための長方形の箱で、まわりに黒の鉄製の縁金がついているものが多くある。錠前がつけられ、鍵がかけられるようになっている。 いったん銭箱に入れられた小銭は鍵を開けねば絶対に取り出すことのできない構造になっている。江戸時代に多く用いられたが、明治には言って「手提げ金庫」の出現により実用の世界から姿を消した。

長持(ながもち)

 近世に普及した収納具。衣服夜具を入れておくためのもので、長持棹といわれる棹をさして2人で担いで運搬する。早くから嫁入り道具として、嫁入り行列に際して担いで運搬された。

運搬の効率を考え、長持ちの下に車を付けて自由自在に移動できる「クルマナガモチ」作られた。

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このページは、昭和町公民館が作成した資料を、千田佐市商店がhtml形式にして掲載したものです。
実際の資料とは少し構成が違っていますことを、ご了承ください。
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