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まないた(爼)

 「まな」は魚のことで、もともと魚を調理する板であった。板は堅すぎると刃の当たりが良くなく、柔らかすぎても良くない。ヒノキ、桜,柏の木をを使う。日本料理は包丁さばきが重視され。、従って人々のなま板に対する関心深く「まないた洗い」「まな板払い」などの言葉で下働きの慰労の宴の意味にもなっている。

箱膳

 膳には脚のあるのと脚のない膳とに分けらる。イロリを囲み、一家1人1人の膳で食事を共にするのが一般であったが、食卓が現れてからは、祭り、正月等を除いては行われなくなってしまった。
 この箱膳は江戸時代から明治時代にかけて広く使われた。膳箱の中には飯腕・汁碗・小皿・箸・湯飲み茶碗など一人前食器が収納されていた。
 使用方法は、上蓋を裏返してはこの上にのせて食べ物を盛る。食事のあとは、お湯を注ぎそのまま膳箱に収納する。食事の度に食器を洗う習慣はなく、月に数回洗うのみであった。この膳箱の用い方には、食器はそれぞれ個人が所有するという日本的な考え方が反映している。

箸(はし)

 箸は古くから用いられたことは、『古事記』にも記されている。材料は竹、柳、杉、ヒノキ等が一般的であるが、黒檀、近、銀,銅の箸などもある。
 割り箸を出すようになったのは近世頃で、魚箸、菜箸、客用などに、竹や木の木地のまま用いた。他に正月の歳の様、大師講などの祭事には柳の箸・ヌルデの箸を作り神の膳に供えた。箸使いには刺し箸・迷い箸・探り箸・移り箸などの禁忌がある。

エジミ

 東北地方独特の赤ん坊を入れておく用具。エジコ・エズミ・イズメとも言う。
ワラ製と木製があり、秋田では木製が主である。そこには尿や便を吸収するワラや灰を敷いて、その上にゴザを敷く、次にモク(八郎潟の藻)を入れ、綿の入った布団を前後に置き、赤ん坊の尻を出したまま入れて動かないように紐などを掛ける。
 エジミは「飯詰」の言葉からでたものといわれるが不明である。
 生後3日後、お七夜などにこれに入れる式などがあり、これを作るには一日で作らねばならないとか、自分の子供を入れる前によその子を入れるという俗信がある。

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このページは、昭和町公民館が作成した資料を、千田佐市商店がhtml形式にして掲載したものです。
実際の資料とは少し構成が違っていますことを、ご了承ください。
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