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角樽(つのだる)

 角のように大きくて高い2本の柄をつけてあるので「柄樽」、あるいは「柳樽」とも言う。結納用の酒樽として、桶屋で新調したものが広く用いられた。白木のもの、朱塗りのものがあり、先方に1対贈る習わしであった。

ユビブクロ

 稲刈りの稲を束ねるときに、親指がすり減るので、それを保護するためにはめる。先の紐の部を手首に巻き付けて固定する。
 わらで作り、自分の親指と同じ大きさの木を使って作る。編み上げるとそのまま小さな横槌で打って柔らかくする。布製ものもある。

サケブロ

 スズ(大徳利)で酒の燗をつけるときに用いるもので、多数の客寄せに主に使う。テッポの中に炭火をおこしてお湯をいつでも程良い温度に保っておく。同じ構造で馬や牛野からだをふくためのものもある。

タマリトウシ

 ミソコガの中にこれを突き刺しておくと液体が溜まる。このタマリは正月,お盆の「晴れの日」に使い、ケの日(普段の日)にはみそ味を付けた。最初から醤油を作るのを目的で作るようになったのは、、民間では最近のことであった。古くからの調味料は、食塩に魚類を加えて、その液汁を用いた。その名残が秋田の「ショッツル鍋」である。

カイブシ

 上にふたを取って炭火を入れ、その中に乾いたヨモギを入れていぶし、価を防ぐ主に客の時に使う。日本で「蚊」といわれているのは蚊のほかにブヨなど吸血小昆虫の総称である。

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このページは、昭和町公民館が作成した資料を、千田佐市商店がhtml形式にして掲載したものです。
実際の資料とは少し構成が違っていますことを、ご了承ください。
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